アイアンマン

連休ということで、配偶者をひっぱって久しぶりに劇場に足を運びました。周囲の人たちから、バットマンダークナイトを薦められていたんだけど、出遅れがひびいて劇場公開に間に合わなかったよん。ま、あっちはいずれスターチャンネルかレンタルDVDで見ることにしよう。

さて、今期(?)一番の注目の「アイアンマン」。早速見てきました。武器開発の会社社長がテロリストに誘拐された挙げ句、自分の会社の武器がテロリストに流れていることを知って改心。正義のヒーローになって自分の武器をなんとかするってお話。

予告編で見ていてもダメな社長だー、って思っていたけれど、本編ではさらにダメな社長が大活躍(?)だ。
女好きで甘えっ子で、秘書におんぶにだっこ。自分のやりたいことしかやらない技術オタク。そいつが正義(?)に目覚めてやりはじめたのが、戦闘スーツをまとってスーパーヒーローに!だから、ダメすぎる。嫌いじゃないけどさ、こういうヤツ。
もちろん、このダメ社長の荒唐無稽なダメ行動を肩の凝らない娯楽作品として見ればいいわけで。その分については文句なくウェルメイドな冒険活劇になってます。映画としては大変に面白い。

ただ最初のほうの舞台がアフガニスタンということで、少々複雑な思いがさしてしまうのも正直なところ。ダメ社長はアフガンのテロリストは完全なる悪と断じてしまえるだろうけど、ねえ。
「テロリストにはテロリストにならざるをえない事情っつーもんがあるでしょう」と、社長ロボに大暴れされて死んでいく彼らに同情したりして。
ま、それはこの作品の脚本家もわかっていたのでしょう。途中から別の悪役を作って話しをすり替えるというズルイ手を使うので。

ところで一番よくわからないのは、最初に作った時は身体の中に入ったバクダンの破片が心臓につきささるのを防ぐための装置だったものが、後には戦闘用スーツの駆動力として欠かせぬようになったこと。なにかどっかで見落としたかな?
なので、このダメ社長が実はソレスタルビーイングの黒幕で、ガンダムの設計者だったってオチはどうですか?