近くの御菓子屋の喫茶室で、御菓子の袋が破れなくて困っている老婦人にみかねて手を差し伸べる。ひとしきり彼女とおしゃべり。
仕事で日本に滞在している旦那さんのためにブラジルから来たのだそうだ。
私は普段それほど愛想はよくないのだが、英語を喋っている時だけ愛想がよくなる。相手が自分にとってわからないことを言い出す前に分かる内容の質問をする保身術が身に付いてしまっているから。やがて哀しき外国語である。