リディック

流刑星の夜と昼とで温度差が激しく、朝日の到達とともにすべてを焼き焦がしてしまうという…バーナード・ヴィンジの「最果ての銀河船団」の設定を不器用にパクったような映画。岩の陰に入ったくらいで、その猛烈な熱波を避けることができるなんて、アリエナイザー。熱伝導0の気体を呼吸してますか?
たこ頭のリディックが黒眼鏡をはずしちゃうとおまぬけな顔のどうしようもなくいいお兄さんになっちゃうのが、話の流れとしては致命的かも。そのために、ラストの意外性が減っちゃうわけで。
敵のほうも、かなりバカで。絶対君主でありながら、何故リディックと一騎打ちしなきゃならないのか…。
陰謀を企む女悪役がたぬきメイクなのもまずいよね。
ただ、美術関係がわりと凝っているのがよかったので、前作のほうを探してみようかなあ。前作のほうが面白いらしいし。