デカレンジャー アンソルブド・ケース

大昔の刑事ドラマのような内容。法で裁けぬ犯人を引退を前にした刑事が復讐するというお話。
残念ながらこういう話は、ジャッジメントの後とはいえ自分たちで裁きを下しているデカレンジャーでは構造的にそぐわない話。自分では裁けないから殺人に走るという悲哀がすべてチャラになってしまうじゃないか。ジャスミン必死の説得も、後で自分たちの手で成敗しちゃうんじゃ、納得できないものになるし。
セーラー服と機関銃」のオマージュも、ソンなことを知らないはずのお子様がみたらびっくりするんじゃないかな。それまでのシリアスぶりが吹っ飛んじゃうわけで…。
ジャスミンの啖呵自体は十分にヒーローしてかっこよかっただけに、この手痛い欠陥は辛いなあ。