ナイトメア・ビフォア・クリスマス

10周年記念なのか、デジタルリマスター版再上映。
たとえば、アニメ監督。アニメの世界では絶大なる評価を受け、熱心なファンもつく。だがある日、実写の不自由さに憧れるんです、と実写映画を撮り始める。たとえば、SF作家。だす小説、だす小説、評論家は絶賛。ファンダムの中でも神様扱い。それがある時、ミステリ小説家に転向する。
……私はこういうのをジャック・スケリントン症候群と呼んでいる。パンプキン・キングの悲しみとむなしさは誰にもわからない。
(見ていない人のために付け加えると、主人公ジャックはハロウィーンタウンのキング。もっとも悲鳴を上げさせるのが上手な、お化け。でも、彼は毎年毎年、その悲鳴を上げさせることの容易さに、同じことばかりの繰り返しにうんざりしている。そんな彼がクリスマスタウンを見つけて、新しいものに夢中になって、自分でもやり始めようとするのだ。でも、彼は本当にクリスマスを理解したわけじゃないから、彼とその仲間のクリスマスはちょっと変。サンタクロースを拉致して、クリスマスを乗っ取ったのはいいけれど、これが大変な騒ぎに…。)
そう考えると、泣ける話だよね、ナイトメア・ビフォア・クリスマス。
デジタルリマスターで、画面がきれいになったのかどうか、つけあわせて比較しないとわからないなあ…。でも、とにかく劇場で見られることが素直に嬉しい。
あ、でも、劇場だと主題歌をいっしょに歌えないのがちょと残念。