ウルトラマンネクサス 第10話

倒れていたリコを助け出す孤門。しかし、彼女にはまったく記憶がなく…。リコの正体の謎がさらに深まっていく。
リコさん役の女優さんの芝居が巧いというか、かなりエキセントリック。ひきつった笑顔で「コワイの…」と言う。確かに人間どうしていいかわからない時って、はりついたような笑顔になる。だけど、そういう人間の心理の綾を細かく描くことが、この作品のメインターゲットに伝わるかというと、なかなか厳しいような。
有毒ガスを吐き散らすために、爆破も不可能のビースト「ラフレイア」。ここでちゃっかりとウルトラマンのフィールドを利用しましょう、というTLT。先週、ウルトラマンもビーストもいっしょに殲滅とか言っていたのに、なんと身勝手な。ま、これも、人間の心理といえば心理だけどさ。
先週の失敗にも関わらず、孤門に大事な射手(ガンナー)をやらせる隊長。実はなんにも考えていないんじゃないかな。まー、さっさと合体をこなしちゃう副隊長は、絶対隊長もいつか殲滅してやるぞ、と考えているに違いない。後ろから撃たれるぞ、きっと。
そして、やっとやっとの孤門とネクサスとの共同作戦。アイキャッチだけですべてが伝わっちゃうのがアレだが、まー、いいです。やっぱ巨大ヒーローと無力な人間との共闘こそ、「ウルトラマン」の醍醐味。文句なく燃えー。
あー、ラストシーンについては、決して結ばれることのない恋人たちの厳しい運命への伏線ということで。きれいなシーンに仕上がっていたからよいのではないかと。その前にすがる彼女に対して、棒立ち状態のウブな孤門くんなので別の意味でどうなるんだ、と心配しちゃったよ。