パトレイバー2

BSで、「パトレイバー2」の放映があるから、朝からエンドレスでDVDをかける。自分でもよくわからない行動なのだが、まあ、いいじゃないか。
何度再生したのか、数え切れないのに、やっぱりファーストシーケンスが始まって、東南アジア某国の仏像を放心して眺める柘植の姿。そこにフェイズインする音楽にしびれる。何度見てもいいんだな、これが。同じ押井さんの「攻殻機動隊」も「イノセンス」も好きだが、何故か越えられない。ここまで執着させるアニメ映画は他にない。
このアニメの魅力は、その背景の画像の美しさにある。一種の透明感を持つ写実的な絵でありながら、ところどころのぼかしによる空気感の巧さが、セル画の登場人物たちの動きを邪魔することがない。
今どきのアニメでは、背景が3D化され、登場人物たちよりも「前」にでてしまうようになった。そしてそのことは「注目させるべき何か」を薄れさせていく。背景ばかりが喋るアニメ映画が量産されることになった…。

ということで、夜8時からのBSでの放映も、やっぱりちゃんと見てしまった。
ところで放映されたのは5.1チャンネルサラウンド版。私はどうしてもオリジナル版がいいので、また見直すことにしよう。←バカ