ULTRAMAN

ネクサスと世界観がつながるとの噂を耳にして、風邪気味をおして、ユナイテッドシネマまで。いや、こういう映画はすぐ終わっちゃうので。それにしても、福岡ではここと久山でしか公開していないのは何故だ…。
親子連れしかいない場内。チケット売り場のお姉さんに「おひとりですか?」と冷たく尋ねられて、冷や汗。好きなものを好きというのはかくも大変。
さて、映画の内容のほうは直球勝負。「かつて少年であり、ウルトラの星に憧れたもの」への賛歌(オマージュ)。人が異形となることの怖れ、巻き込まれた人々の困惑。そして、それでも戦う決意、と特撮ヒーローものの「燃え」をしっかりと押さえている。
当たり前のことをきちんと描くことこそ、難しい。ヒーローの意味が限りなく迷走するこの時代に、光の巨人はもう一度、その初期に立ち返り、我々の目の前に現れてくれた。特撮を愛するなら、必見の映画だ。