オペラ座の怪人

まあ、昨日は褒めちぎったけれど、さて、これをミュージカル好きじゃない人が見たら、ちょいとたるいかなあ、とも思い直す。でもって、ミュージカルが好きだとそこはそれ、細かいツッコミどころが…。
ということで、アメリカでの興行があまり上手くいかなかったのはそのせいかな、とか。もともとミュージカルの脚本は映画のようにかっちりとは出来ていない。ツッコミどころは「劇場」という特殊空間の中で圧倒され誤魔化せるので。映画にしてしまうと、当然それよりは「リアル」が顔を出してしまうのだろうなあ。私としてはファントムが少し人間らしすぎた点が不満。彼の魔術を説明しすぎているのが、幻想味を失わせている気がする。
とはいえ、全般的にはこの映画は好き。DVD購入決定。次は是非とも「レ・ミゼラブル」のミュージカルの映画化を!こちらのほうがずっと映画化しやすいような気がするし。バリケード上での戦いなんて、映画のほうがかっこいいものになりそうだ。
字幕問題は燎原の火のようにネット上を席巻してます。
映画「オペラ座の怪人」・戸田奈津子の字幕にモノ申す
http://enbi.moo.jp/phantom/phantom-movie.html
全部が全部、戸田奈津子訳がダメだとは思わないけれど、それでも致命的なものがいくつか…。ただでさえ、「歌詞」だから、リリックでない訳は勘弁してほしい。