Death Note 6巻

ヨツバキラ編終了というところ。キラ対L対決の行き詰まりを打開して、別のところにヨツバという悪役を設定することにより、悪人を「追いつめる話」にすり替わってしまっているので、安心して読める。
モラリストではないつもりなのだが、それでもやはり月人の論理というものに、なにがしかの不安感をかきたてられるので。もっとも、それはこの巻で当然のことながら幕。安心して読める展開も終わりとなるのだろう、月人はどう考えてもキラに復帰するつもりだろうし。来月は悲鳴がこだまするそうだし…。
後出しじゃんけんギリギリの論理の応酬も面白いが、小畑健の達者な筆遣いで、キャラのほうもばっちり。ミサがでてきたときも、わりと邪魔なキャラになるかも、と思っていたんだけど、だんだんよくなっているし。エルはどんどんヘンでチャーミングになっているし。いや、あの表情の出し方はさすがというか、上手いなあ。

DEATH NOTE 6 (6)
大場 つぐみ 小畑 健

集英社 2005-04-04
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きれいな絵の漫画家さんは、わりと表情が硬いことが多いんだけど、小畑さんは両方いけるよね。
第一部終わりとなる次の巻が楽しみっす。