ウルトラマンネクサス 第27話

燐編第二弾。
大変フレッシュな登場を果たした第三のデュナミスト、千樹燐。彼と孤門の出会い。そして、燐の監視役に選ばれた女性MPの端生との出会い。二人の主要なキャラとの出会い主軸に、新たなる敵の出現や、group.PPとはなにものか、などと、謎も加速している。
前回の完璧とも言えるような脚本の妙は今回も同様。二つのキーとなる出会いを両軸に描きながら、だぶり感をまったく見せない。それぞれの性格をあるときはユーモアを交えつつ描きながら、シリアスな締めもがっちりと。すごいなあ…。ほとんど「笑う」この無かった姫矢編から、燐編へ、デュナミストの性格が変わったこともあって、やや明るい展開に。
でもこの明るさは、絶望の淵を眺めつつ悲しく微笑むような、そんな笑い。「またきて、ボクはここにいるから。」とせつなげに叫ぶ燐の哀しさのほうが際だつ。
吉良沢と燐とのなれそめも気になるし、彼らを産んだと思われるgroup.P.Pの存在、新たなる敵の出現など、キャラドラマと併せて、大きな物語もしっかりと進んでいく。
吉良沢も燐も、きっとデザイナーズベイビーで、しかもかなり無理がある存在なんだろうなあ。おそらく短命なのか…。そのような存在がいることと、ビーストを産む来訪者との関係が一番気になるところかもしれない。そしてこの物語の根幹である、何故それらが隠蔽され、人々の記憶は消されなければならないのか、が。
「あ、今回戦闘シーンは最初だけだった!」と終わってからやっと気付くほど、人間ドラマの緊張が快い。
あ、副隊長はやっぱり副隊長。デュナミストは拘束すべきよ!と。あ、でもいきなり攻撃しないだけましになったのかな。それに、姫矢の名をだしてくれたのは彼女だけだったし。