ウルトラマンネクサス 第31話

「鳥」ということで、燐とイラレくんこと吉良沢優の話。運命から自由を得ることができない彼らは飛べない鳥、ということか…。
それにしても、参ったね。正直言って、これは萩尾望都とか竹宮恵子とかの世界っすよ?寄宿学校で不幸な目をした美少年が二人、空を飛ぶ鳥に憧れて…って。そういう構図じゃん?(数字の系列のお姉様方はネクサス要チェックですよ!さあ、買え、DVD買え!)
まあ、そういう世界をやって、まったく違和感がなくなったのだから、近頃の日本人の若い衆がいかに非現実感を身にまとえるようになったか、ってことだよね。もちろん、太田愛の素晴らしい脚本のお陰で、本来ならジンマシンがでちゃうような美しい場面をきちんと胸迫るものになっているためでもあるんだけど…。
たくさんある未確定な未来を垣間見ることのできるイラストレーターという難しい設定を、貝殻ひとつで描ききるその手腕が素晴らしい。
副隊長凪の、ウルトラマン援護もカッコイイし。なにしろ最初の頃はとんがっているばかりで、いまいちその優秀さを表現できてなかった副隊長だったのに変わってきているなあ…。
きちっとした脚本家の描く「優秀」な女性キャラって、非現実的だったり、攻撃的すぎたりしないモンです。