海辺のカフカ 後編

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あまりに、ナカタさんとホシノ君の活躍が面白すぎて、少年カフカがの動向がどうでもよくなってしまい、しまいにはナカタさん編を拾い読みしてしまった。すまん。後からちゃんと読み直したけれど…
カフカって、タフな15歳というよりは、身体は鍛えてある明日夢みたいだ。なんとなくだけど。壮年が15歳の少年に自分を投影させちゃうと、同じようになってしまうのかも。まあ、カフカはエディップスの集合体にすぎないけれど。
とはいえ、これだけ技巧に凝るだけ凝って、一方でとんでもなく面白いエンターテインメントを成立させちゃうのだから、やはり村上春樹の底力。ホシノ君とカーネルサンダースの掛け合いだけでも、シュールなコメディにちゃんとなっているもの。
そして、ほんの少しほろ苦いラストが、やっぱり村上春樹。