屋根の上の子犬

マンション10階の窓辺からふと外を見ると、同じような高さのとなりのマンションの広いルーフバルコニー、その柵の外側に子犬がいる。どうやって、柵の外側に出たのか、好奇心だけは強い、落ち着きのない室内犬
とことこと狭いバルコニーを走り回る姿は可愛らしいが、とはいえ、墜落したら即死の高さ。見ているこちらのほうが心臓が痛くなる。いや、相手は四つ足なんで、無様におっこったりはしないとは思うんだけどねえ。
落ち着きのなさは頂点に達しているところから考えても、なんとなく怖がって怯えているようにも見えるし…。
仕方がないので、向かいのマンションの入り口で、適当な階の適当な部屋のインターフォンを押す。きっと怪しい人間に思われるだろうな、と緊張しつつ。なにしろ近所づきあいというものがまったくなくて、向かいのマンションには入ったのさえ初めて。犬が走り回っている部屋の番号すらよくわからない。
それでも、インターフォンの相手はとてもいい人だったみたいで、私の申し出からくだんの部屋を見に行ってくれた様子。もっともその部屋留守だったみたいだけど。(^^;;
それから、一時間くらいで子犬は姿が見えなくなったので、おそらく自力で中に戻ったか、救出されたか…。
ま、無事だったと思うのでなにより。