SFドラマ

もしも日本でStarTrek シリーズのような、シリアスはSFドラマをやるとしたら、二つの方法が考えられるだろう。
一つは大人物のドラマにSFのテイストを入れる。
もう一つは受け継がれてきた子供番組のお子様要素を抜いて脚本を練る。
前者は、なかなか難しい。製作をしている人たちのメンタリティがSFからとても遠いような気がする。彼らが向いている方向性は、どっしりとした日常。どんなに出来あがったドラマ自体が日常性から乖離していたとしても。無理矢理つくると、映画版「デビルマン」みたいな滅茶苦茶なことになりそうだ。
とすれば、後者を選ぶしかない。私は「制約」の中で物を作ってきた人たちのほうを信用する。
アニメーションが子供専用でなくなったのは、それほど遠い過去じゃない。
そしてその脱皮ができなければ、特撮に未来はなさそうな気がする。特撮は「バカ」なほうがいい、子供向けの単純明快なものが一番、という意見はわかんなくはないけれど…。その道が二分割しても悪くはない、と思う。そういった許容がなければ、次へのステップはないし。
だから、今度のネクサスの商業的な失敗は、そういったシリアスなSFドラマへの道を閉ざしたような気がしてとても不安だ。