射雕英雄伝―金庸武侠小説集

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なんだよー、文庫版でちゃったよーの単行本読者の嘆きはおいといて。
血湧き肉躍る金庸小説なんで、面白くないはずがない。
私のほうは単行本で第三巻まで読み進んでいる途中。まあテレビ版から遠く離れているわけではないので、非常に読みやすい。やたらと多い登場人物をほとんど把握している状態なので、アドバンテージがあるよね。
中華文明の根本、大陸的秘技手のひら返しがとても楽しい。現在の自分の倫理観から遠くかけ離れた論理を楽しむことができる。
どんなに儚げでたおやかそうな女性でも、大宗帝国への忠義の前には鬼となる。「義侠心」の前には、理屈も論理もへったくれもなくなるし。まじに子よりも親が大事で、なにか問題でも？な世界。
小説版の老頑童は関西弁なんで、最初は当惑するけれど、それもまたアリかも、と慣れる。