西洋骨董洋菓子店

いまさらながら、よしながふみにはまっている。よく練られた漫画だよなー。(ドラマ化されたらしい、というのは後で聞いたんだけど。)

4403616909西洋骨董洋菓子店 (4)
よしなが ふみ

新書館 2002-09
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化け物とか怪獣とかロボットとか日常から数百メートル離れてないとなかなか食指が動かないお子様体質の私が、完全にはまっちゃったよ。いや、実際にリアルな話か、というと、まあそうじゃないんだろうけどねえ。4人の癖のあるいい男たちが洋菓子店を経営して、というお話。なんでもパーフェクトに出来るからこそもてない主人公と、天才パティシエにして魔性のゲイ、元ボクサーのパティシエ見習い、そしてなんにもできない麗しのギャルソン、いやキャラ付けが素晴らしい。コメディとシリアスの配分がとっても見事。センスのいい台詞使いがぐいぐいとお話にひっぱる。
人間そんなに簡単にはいいほうへは変わらないんだけど、でも昔のままってわけでもない。とりあえず生きている。それだけでいいじゃないか、という結論も、なんだかとても心にしみる。
それにしても、この漫画の副作用は、とにかく美味しいケーキが食べたくなることだよね。極辛党の私でもそうなわけで。食べ物好きが細部まで凝りに凝った食べ物描写にノックアウトです。
うちの近くってあんまり美味しいケーキ屋さんないんだよー(泣)