ローマ人の物語 17〜20

4101181691ローマ人の物語 (19)
塩野 七生

新潮社 2005-08
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ティベリウスのカプリへの「家出」という項は、逃げ出した皇帝がそのまま政治を続けたというところがすごい。ローマの通信網おそるべしである。
遠隔操作にたるだけの情報を手に入れることができ、また指令を的確に出すことができるんだから。
もっとも、これだけ通信網が発達した現代でさえ、どこかに遁世することが可能な指導者ってのはあらわれないだろう。たとえ、それが現実的には可能だとしても、決してまわりが許さない。