大奥（１）

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感想で出遅れたら、博士の日記で某所でのネタ大会の模様が…。いいなあ、かたりたかったなあ。＜大奥妄想チャット
それにしても、この「大奥」、トランスジェンダーな閉鎖空間という、鎖国状態を利用した素敵なSF設定。いやー面白いです。「男のいない世界」は佐藤史生が描いたけれど「男に希少価値のある世界」という発想は新しい。しかもその希少価値があるからこそ、無駄にすることが贅沢であり権力者の威光、となってしまう流れが素晴らしい。人類のおかしてきた数々の愚行への鋭い視線だなあ。いや、作者はもしかしたら、男ハーレムが描きたかっただけかもしれませんが…。
とはいえ、通常の八代将軍ものとのリンクをきちっととった史実と大嘘との絶妙なバランスが、まるで、天才パティシエによるシュークリームのよう。
丁寧な感情の描写と、皆まで語らぬ余韻の持たせ方はいつも通り。
上様クールです。おみつさん、かっこいいっす。