最終兵器彼女

ファミリー劇場で全話一挙放送。ついでにOVA版も。
最終兵器彼女」という秀逸すぎる題名で、なにもかも言い終わっているような気がしたので、原作も未読。アニメのほうもちらちらと断片を見た程度。「エヴァ以降の最もエヴァ的な作品」「セカイ系」という断片的な評価だけは耳にしていたけれど…
彼氏に「愛される」ことでしか、人間であることを繋ぎ止められなくなった存在としての少女。そういう最初から最後までピュアな悲劇。ある意味、難病系恋愛ドラマと根っこは同じ。時間のカウントダウン
ただなあ、いつもいつも「ごめんね」「ごめん」とあまりにも繰り返されるエクスキューズのやりとりに、オマエらホントに反省していないだろ、と、悲劇への感情移入を削がれたのも確か。北海道弁を上手に取り入れた「ちせ」の喋りは、可愛いんだけどね。
戦争の相手も、何故戦争状態になったのかも、そもそも彼らの住む町以外はどうなったのかも、全部わざと説明をせずに、「恋」とふたりだけの「世界」だけをクローズアップさせた、というやり方はわからないでもない。だけど、すべてのエントロピーが極大になったかのようなラストに、うーん、と首をかしげるしかない。
だって、悲劇に意味がなくなるわけだから…。

なにはともあれ、実写版映画にもなるとか。
http://www.saikano-movie.com/
おおっとちせ役はウルトラマンネクサスの瑞生じゃないか!ちょっとイメージが違うけど、どういう「ちせ」を演じるんだろうか?

追記 すみません、間違ってました。ちせ役はネクサスの瑞生役の人ではなくて、前田亜季でした。