時をかける少女

公式サイトhttp://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
ようやく風邪も治って、体調が戻ってきたので、ネット界隈で非常に評価が高い、細田時をかける少女」をキャナルシティで観賞。
確かにいい映画です。尾道三部作の大林版に思い入れのある人にこそおすすめ。
設定もなにもかも全然違う話なのに、大林版の持つ甘いリリシズムと感傷とを継承している。「坂道」とか、「古びた和風洋館」とか、前作のキーワードもてんこ盛りなのが、なんとなく嬉しい。そこに、「携帯」だとか「若者言葉」だとかイマドキを混ぜ込んで、新しい息吹も十分に。
だから、そのイマドキの中で、主人公真琴の性格が非常にさっぱりとさわやかで、なおかつ10代の少女の持つ「揺れ」がきっちりと表現されているのが共感を呼ぶんだろうな。
もちろん、細田ファンにはいろいろとお馴染みの細田アニメならではの小道具も散見して、嬉しい。夜の自動販売機だとか、三叉路とか。作劇としての緻密さ、時間遡行の描写の面白さも、きっちりしていて、素晴らしい。
ところで映画としての評価とは別なんだけど、私が行ったキャナルでは大画面に無理矢理ひきのばしたような「眠い」画質だったので残念。うーん、DVD発売を待つしかないんだろうか。

Koujiさんの時間遡行タイムテーブル。わお!もう一度頭を整理するのにありがたいです。