[映画パイレーツ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

公式サイト http://www.disney.co.jp/pirates/
カリブの海賊第二弾。前作の続きということもあってなかなかテンポの速い導入部。途中数々のギャグを交えつつも、どんどん引き込む娯楽作品としては王道のつくり。楽しく振り回されて満足といった感じ。ただし、この映画3に続く、で終わってますので、気の短い人は怒り出すかも。でも楽しみは長いほうがいいし。
相変わらずデップはいい味をだしてはいますが、前作のデップだけに頼っている感じはなくなったような。それでも顔中に目を書いた神様スタイルはチョコレート工場の時と同様に素敵です。やっぱり普通の二枚目をシリアスに演じるのが惜しい逸材だ。
しかし、なんとなくデップの役割を一昔前だとハリソン・フォードがやりそうで。まさか、ジャック・スパロウとウィル・ターナーは兄弟でしたなんていうどっかで聞いたようなオチにはならない…ならないよね?

もう一方の主役は、タコタコ船長と愉快な手下たち。海洋生物オンパレードといった感じで、貝頭とか、ジンベエザメ男とか。もう、化け物好きにはたまらない映画。またタコがウネウネとよく動くんだ。CGの進化バンザイという感じの映画です。
帆船好きにもおすすめ。前作同様ブラックパール号はカッコイイけれど、デイヴィ・ジョーンズのフライングダッチ(さまよえるオランダ人)号も、貝殻やフジツボやらに覆われて超カッコイイ。美術をやったひと、巧いなあ。

ところで、ヒストリーチャンネルで「カリブの海賊」特集で実際の海賊たちの評伝をやっていたので予習がてら見ておいたんだけど。ドキュメンタリーによれば船長は戦場では絶対の士気権を持つものの、平時には部下たちの選挙で選ばれるし、人望がなければすぐに叛乱を起こされるとのこと。そこらへんも映画にも巧く取り込んでいるみたいだ。