ナショナル・トレジャー

ナショナル・トレジャー 特別版ナショナル・トレジャー 特別版
ジョン・タートルトーブ ジェリー・ブラッカイマー ニコラス・ケイジ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006-07-07
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ダ・ヴィンチ・コード」と同じくテンプル騎士団の遺産を扱い、同じく暗号解読がメインで宝探しをする話なのに、話題にならずに消えた娯楽作。まー、要するにキリスト様のスキャンダルがあるかないかが大きな違い、ということ。
ディズニー製作だけあって、テンプル騎士団の遺産というわりにアメリカ愛国な話。なにしろ暗号は独立宣言書のウラに書いてあるのだから。ということで、その独立宣言書を狙って悪いヤツと主人公とFBIが三者三様の思惑で追いかけっこしつつ、宝のヒントを求めて右往左往。
ただねえ…。アメリカ人にとっては独立宣言書というのは確かに大事な「トレジャー」だとは思うけれど。たかだか200年前の「書類」。歴史的意義は当然あるにせよ、美術品じゃないしなあ。そんなに大事かなあ、大事に思っているにしては、なんか扱いが粗末だなぁ。
悪役が「借りる」って言っているのに、主人公は「悪いヤツの手にわたるくらいならオレが盗む!」だもん。どっちがヒドイかって言うとニコラス・ケイジ演ずるところの歴史オタクのほうだと思うんだが…。
それにしても、いつ見てもショーン・ビーンは不幸オーラを身に纏ってる。LOTRでも「リベリオン」でも「トロイ」でも…いや、トロイでは死なない役だったんだけど。あのオデュッセウスじゃあ、奥さんのところに戻るまで言語を絶するようなヒドイ目にあってそう。で、今回は悪役をやってるんだけど、この不幸オーラのせいか如何ともし難く悪く見えない。何年間も雲をつかむような財宝探しに投資をしてきたあげく裏切られちゃったわけで…。乱暴な手下はいっぱいいるけれど、イマイチ頭がよくなさそうでつかえないし。ひとりで苦労している悪役…ううう、がんばれ黒子のボロ子ちゃん
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