ウルトラマンメビウス 時の海鳴り

時間を操り、人の記憶を蝕む怪獣クロノーム。クロノームによって強制的にタイムスリップさせられたマリナは、少女の時に失った夏の記憶を、取り戻す。
二人の人間が同時に存在してはならないというタイム物の原則はスルー。子供マリナと大人マリナの話をするシーンまであるので、ちょいとびっくり。
まあ、丁寧な情感の描写が宇宙人桐李とマリナの心の交流と悲しい別れをじっくり描いていて、夏の終わりに相応しい甘酸っぱい物語となっている。
「姉さんになにかあったら、オレのことシメルって言ってましたよー!」という一言だけで、姐弟の関係を無駄な描写なしに描くってだけでもよい脚本です。