レプリコーン 妖精伝説

レプリコーン 妖精伝説 <完全版>レプリコーン 妖精伝説 <完全版>
ジョン・ヘンダーソン ウーピー・ゴールドバーグ コルム・ミーニー

ジェネオン エンタテインメント 2001-09-21
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アイルランド伝承を題材にとったファンタジー映画…なんだけど…。作りがとっても変。
通常は見えない妖精が見えるようになった都会人と地元民との恋愛話と、2種類の妖精間大戦争での「ロミオとジュリエット」話とが、互いにあんまり絡まずに同時進行していく。だから、見ている側としてはラブコメを見ているのかファンタジーを見ているのか、どっちずかずで…。おまけにウリとしてはウーピー・ゴールドバーグの大バンシーのはずが、あんまりウーピーは登場しない。登場しないだけでなく大バンシーの役割としてもかなり中途半端。不死の存在の妖精に死を与えることができるほどパワフルな存在なのに、妖精が自然を放っておいたためにおこる世界の危機には手をこまねいているだけだし…。(バンシーって本当は死者のためにすすり泣くだけの妖怪じゃなかったっけ?)この役は別に天下のウーピー・ゴールドバーグじゃなくてもよかったんじゃないかと。ひょっとしたら客寄せのためだけ?
うーん、うーん、なんだかとっても変な映画だなあ。
先日読んだ「アイルランド幻想」を彷彿とするようなシーンがいろいろとあったりするので楽しめないことはないんだけど…。デュラハーンがかっこいいのに、顔見せだけなのがとても残念。この映画によれば、デュラハーンは生真面目で面白くないヤツなんだそうです。