ロボッツ

ロボッツ 特別編ロボッツ 特別編
クリス・ウェッジ ユアン・マクレガー ハル・ベリー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-12-16
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声優が無駄に豪華なディズニー風3Dアニメーション。(ディズニー風というだけでディズニーの製作ではない。)平凡な主人公が「メトロポリス」風に革命を起こすという随分レトロなSF風。
それに併せて細部まで凝りに凝ったレトロヒューチャーなロボットたちがちょこまか動く様子は楽しい。ただし、声優陣の豪華さがいまいちストーリーに結びついてないのが残念だなあ。その昔、「アラジン」ではロビン・ウィリアムスの「異才」で、話全体をひっぱっていたんだけど。そこまでの迫力は今回はなし。
ところでストーリー的には見るべきものなしとは言ったものの。ロボットしかいない世界ってのが、なかなか興味深い。ロボットを作ったロボットがそのロボットの親となったり。生物のように、その成長にあわせてロボットのパーツを変換していったり。その中で、ロボットのアイデンティティとはどこに宿るか、という部分はさらに面白い。「ロボット」がバージョンアップを拒み、自分が「今」の自分であることを選ぶってのがね。
電子頭脳(古いね、どうも)さえ同じであれば、彼らのアイデンティティは守れそうな気もするけれど。擬人化の果てに、人間と同様になって「外見」が「アイデンティティ」に影響するようになっているのか…。うーむ…。もし、そこらへんを突き詰めていったら「iRobot」よりも深い内容になりそうな気がする。あ、まあ、実際はロボットであることはストーリーにあまり影響していない、ってことなんだけどね。