天保異聞 妖奇士 「ひとごろしのはなし」

感想は書いてなかったけれど、最初から見てました。キャラデザがどうにもこうにも趣味じゃないんだけど設定自体は面白そうなので。
ただし、今までのところあんまり弾まない暗い話が続いている。幼い頃に異界に入ったがために、異界に惹かれつつ、そこにまた囚われることを恐怖するというアンビバレンツな主人公キャラが、今のところ感情移入を阻害する方向にしか働いていない。物の名前が持つ不思議な力を取り出す能力も、毎回毎回言葉での説明が必要なので、ドライブ感がないんだよなー。主人公はうじうじ。消化されずに、ぽこぽこ放置されている謎の数々…。
今回は、40代主人公往壓の過去が顕わに。それとともに謎の男雲七の驚愕の正体も判明。
中国の怪談によくある本人しか見えない幽霊の話をもってきたのはなかなか面白いんだけど…。なにしろ往壓の過去の罪というのが黒すぎる。一回こっきりの短編ならばサプライズストーリーで構わないが、コレ長編の主人公だよね。これから一年間主人公に背負わせる罪が、あらゆることの枷になっていくんじゃないだろうか。
異国の少女はどうもマヤとかアステカとかそっち系っぽい。わかりやすさのためにスペイン語使っているけど、なんとなく違和感。