ウルトラマンメビウス 青い火の女

テッペイ君が主人公。助けた女性に一目惚れ。実は彼女が怪獣に取り憑かれているのを知って、普段は冷静な医者志望が暴走、というお話。先週から比較すれば、かなり持ち直した感のあるメビウス。今週ダメだったら、もう感想書くのも見るのもよそうかと思っていたんだけど。よかったよかった。
人というものは、自分に繋がるものしか助けようとしない、あくまでも利己的な生き物だ。それに対して、異星からの来訪者であるウルトラマンは、人間は等しく見えているはずである。もちろん、ミライはさまざまな経験を共にした仲間を第一義にはするだろうけれど、それでも彼は人類にとってオブザーバーなのだ。
そういったどうしようもない欠点を持つ人間たちと、超越者たるウルトラマンとの軋轢。これは避けがたいはず。王道をこわし、あえて中途で「正体ばらし」をするのならば、そういう問題をちゃんと扱わないといけない。というよりも、そのために途中で彼の正体をばらす意義があるはず。
まあ、本来からいえば、相手が美しい女性だったからといって、周りがほとんど目にはいらないヤツが防衛隊の一員で。しかも、そういう自分を恥じずに、暴言を吐いた上に開き直るというのは、なんだかなー、ではあるんだが…。GUTSはとにかく素人集団であることをずっと描いてきたので、まあ、ぎりぎり、許容きるかな、というところ。テッペイ君のキャラがマイルドなのがいいクッションになっている。これがリュウ主人公だったらこうはいかない。
オチも、正統派にお約束。あ、でも、パイロキシネス設定はあんまり活かせなかったような。
あ、それとチョイ役ではあるけれど、赤星昇一郎が出演していたのは嬉しい。とにかくあの声が聴けるだけで、私は幸せである。今、最も好きな役者さんかも。赤星さんバンザーイ!
来週はレオ…。私はエースまでしか見てなかったんで、あんまり感慨がないんだよね。