ウルトラマンメビウス ミライの妹

ミライが拾った少女は、実はサイコキノ星人。少女は自分を「ミライの妹」と言い張るが…。彼女たちの本当の目的は、地球へのいたずらであり、メビウスの攻略だった。さて、サイコキノ星人の「心」を利用した侵略は、お人好しのミライたちにどんな影響をもたらすのか?というお話。
「兄弟」という言葉に、とても弱い「光の国の住人」たち。そういえば、エースのときのダン少年だっけ。ウルトラサインが読めてウルトラ6人目の兄弟なんぞ、と言われていたのは。それが伝わって、ウルトラマンたちは「兄弟」と言われると無条件で心を開いてしまうのだとか…。(ただの妹萌えじゃないのか?>ミライ。実は、非番の日にはアキバで妹グッズや妹フィギュアを集めていて、M78星雲に持って帰るつもりとか、そういう話じゃないのか?)
確かに、ヒビノミライの性格設定はお人好しで誰にでも尻尾をふっちゃう警戒心のない子犬みたいなヤツなんだけど、あまりにもGuys連中にそれを「ミライくん、優しいから」と言わせているのは、ちょっと説明過多かな。それでも、サイコキノ星人に、メビウス殲滅の信号が宇宙に向かって発信されているということを言わせる、って展開は悪くなかった。
なんといっても、北斗@ウルトラマンエースの名台詞をサコミズに言わせるところは、昔を思い出して思わずジーンときました。
「優しさを失わないでくれ、弱い者をいたわり、互いに助け合い、
どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ、たとえその気持ちが何百回裏切られようとも。」

ウルトラシリーズの、いや日本特撮の、屈指の名台詞のひとつ。不遇な脚本家、市川森一の血を吐くような叫び。
これを聞いたはずの大人たちにもう一度思い出して欲しいエースの心。