銀河ヒッチハイク・ガイド

銀河バイパス工事によって地球が爆破されるその瞬間に、地球から脱出することができた最後の地球人アーサーのろくでもない銀河冒険。伝説のカルトSFの映像化

銀河ヒッチハイク・ガイド銀河ヒッチハイク・ガイド
ダグラス・アダムス キャリー・カークパトリック サム・ロックウェル

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006-03-17
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まずはイルカの舞い踊る無駄に美しい画像のオープニングと主題歌に大笑い。イルカさんたちは地球を見捨てていくのだ。「さよなら、さよなら、魚をありがとう」と。警告したのに地球人は聞かなかったと。イルカの芸と言われているものは、どうも人類への警告だった様子。ちゃんと言ってくれないとわからないぞ。
タオルに拘るヒッチハイカー、2つ頭の無責任大統領、鬱病のロボット、そしてもうひとりの地球人美女トリシアなど、変なキャラ一杯のひねったユーモアのSFコメディ。官僚主義の異星人の脅威やら、価値転換銃やら、地球にバックアップがあったりとか、全方位へのあてこすりが可笑しい。
とにかく、鬱病ロボットマーヴィンがお気に入り。いつもぶつぶつと暗くぼやいているし。いちいち嫌味を言わないと行動しないし。それにも関わらず、一端銃で撃たれたて、でももう一度目が光って復活するなんていう、古典的なロボットメカ芸もこなせるし。
いろいろと悪ふざけはてんこ盛りなのに気付いたらめでたしめでたしのちゃんとした正統(?)ヒーローSFになっているのもなんだか可笑しい。いや、ヒーローはずーっとバスロープ姿なんですけどね。