神なる光の巨人

子供の頃、私は「ウルトラセブン」という番組が怖かった。特に前半部分、謎やらなにやら提示される不思議な世界は、こわくてこわくて、怖いがゆえにに目を離すことのできない世界だったのだ。(これと同じくらい怖かったのがモノクロアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」かも。マガジン連載の原作も含めて。)テレビを何度もつけたり消したりしながら、
で、機械じかけの神たるセブンが登場すると、やっとほっとする。後は怪獣とセブンとのどつきあいが起こるだけで、セブンはそれに決して負けないことを知っていたから…。要するに幼い私にとって、セブンはまさしく恐怖から救い出してくれる神々しい何か、だったのだ。だからこそ、セブンが透明の十字架に閉じこめられた時は泣き出しそうになったし、夜中に悪夢まで見たのだから。トラウマ畏るべし。
そういった感情は、似たような特撮番組であった「仮面ライダー」にはないから、不思議。
ってことで、私のメビウス評がキビシイのは、そういう理由なんですな。