仮面ライダーカブトFinal

さんざ期待した挙げ句、途中で面白くなくなって、見るのを放棄していた仮面ライダーカブト。最終回は一応つきあいました。なので、途中すっ飛ばしている分だけ、話が見えないってのはあるけれど。(一応、その前の2〜3回も、見ている)
それにしても、なんだか「段取り」ばかりが目に付くのは、私が途中を見ていないせいばかりではなさそう。
シリーズの最初のほうで、提示された「オレとお前は友人ではない」ということの答えが、「同じ道を行くのはただの仲間。真の友人なら別の道を行く」ということらしいんだけど。その前に説明責任を果たさないコミュニケーション不全では友人もへったくれもないだろが、と突っ込んでしまう。
最後にわかったような台詞ですべて誤魔化そうというのは、先日のウルトラマンメビウス「ひとりの楽園」と、同じ。あっちはまだ戦闘含めて20分という時間制限があるけれど。年間を通しての着地がこうなってしまうのは、ちょっと悲しいものがある。
最終回、あーお仕事終わった終わった。はい次ねー、という余韻のなさ。ほとんど誤魔化すことを放棄しているパリ風景合成。これは「適当さ」の象徴?
平成仮面ライダーシリーズは、すべて一年間で大きな物語をやるという「大河ドラマ」なんだから、もうすこしシリーズとしての構成をなんとかしてほしいもの。結局今年も第6話あたりで、極私的クライマックスがきて、後は絶望しているもんなあ。(今自分の日記を検索かけたら、感想は第13話まで書いている。)
とはいえ、結局のところ、「天の道を行く男」にしては、その魅力をみせてくれなかったことに、すべての責は行きそう。一人二役で、その差を明確にしなければならない難しい役なので、役者さんを責めるのは気の毒だけど、ちょっと荷がかちすぎていたのかも。
新しいライダーは、「仮面ライダー電王
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田崎監督、小林靖子脚本ということで、今度こそはの切ない(笑)期待。(たとえその気持ちが何百回裏切られようとも!)最年少、最弱のライダーってことで、さてさてどうなりますことやら。
ただ公式サイトに「いわゆるカストリ雑誌」などという言葉が載ってるんでびっくり。
えーっと、これはもう歴史用語なので、絶対にいわゆらない(笑)と思います。若い衆のために、解説しておくと、戦後まもなくの密造酒(カストリ)にはメチルアルコールが含まれていることが多かったので、二合で目が潰れると言われていたのね。で、その頃流行ったあぶくのような俗悪雑誌が。やっぱりたった二号で潰れる、ってことにかけてカストリ雑誌と呼ばれていたという。そういう笑えない話も含んだ戦後まもなくの世相を背景にしたダジャレなんですな。…………と、おばあちゃんが言っていた。