仮面ライダー電王 俺 参上

東映公式よりhttp://www.toei.co.jp/tv/den-o/index.asp
野上良太郎、18歳。どこにでもいる平凡な少年――いや、ただひとつ非凡なところがあった。とにかく運がない。彼は生まれ落ちてこのかた、幸運というものに出会ったことがなかった。
ある日、彼は出会ってしまう。未来からの侵略者イマジンと……そして、時空を超える列車・デンライナーと。人類の運命は、世界で最も運のない少年の手に握られた。それは、彼にとって人生最大の不幸か、それとも幸運か?
いま、始まるのは時空を超えた旅――。

ちょいとブログに書くのが遅くなったけど、仮面ライダー電王、いいっすねえ。久しぶりに平成仮面ライダーを見ながらわくわくどきどきさせてもらいましたよ。
たった30分間で、登場人物、特に主人公がどんなヤツかをきちっと見せてくれる小林靖子脚本バンザイ。主人公の設定を思いっきり「逃げまくるヘタレ」に振って、その分いっしょに戦う(?)モモタロスのほうを脳天気かつ自信過剰なキャラにして、バランスをとる巧みさ。しかも主人公の逃げまくる姿が、「弱い」→「格好悪い」にならないようギリギリのラインを守って、「抵抗」する姿勢だけは見せているところに、ヒーローとは何なのか、をよく心得ている人の「技」を見るなあ。
二重人格という難しい設定を曲がりなりにもこなす役者さんも若いながらもしっかりしている。私は最初、「小早川セナ@アイシールド21実写版降臨?」なんて思っちまったよ。モモタロスが憑依すると今度は「ヒルマ実写版」に変化するけどね。
もちろん、ベテラン声優関俊彦の面白かっこいいヒーローぶりは職人芸。とにかくどんな台詞も愛嬌がある上に「決まる!」。これがオレ様キャラってもんよ。かっこつけて登場した途端自転車にひかれるという本当にありがちなギャグなのに、思わず吹き出しちゃいましたよ。
女性陣もなかなか綺麗どころを揃えて。ケバい化粧の真魚ちゃんは多分人間じゃないんじゃないのかな?ガラスのクレア@銀河鉄道999かスマートレディ@555という雰囲気。ヒロインも今風っぽい美形もってきましたね。
少々ちゃちいけど、デンライナーのCGも悪かない。ああいう簡単なカタチって、CGにするのは逆に難しいもの。進行方向に向かってレールがどんどん作られていくという動きが非常に面白くて。それにしても、なんでグランドキャニオン(?)の如き荒野を疾走してんのかな?これもなにかの前振り?
ということで、森羅万象チョコのCMの台詞の「果てしない絶望の壁のその向こうに、ひとは一筋の光を見る」という言葉におもわず、うんうんと頷いちゃいましたよ。