家族の肖像
ヴィスコンティ最後の作品
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ヴィスコンティ映画といえば、美青年ヘルムート・バーガー。しかも、今回は金髪碧眼のジゴロ役ということで、美青年ぶりも
際だつ。それに翻弄されるバート・ランカスター演じる老教授って役回りも「ヴェニスに死す」の時と同じだ。まあ、ルキノ・ヴィスコンティ自身の投影なんだろう。
見所は傍若無人な彼らによって、クラシックで美しいイタリア建築の豪邸が暴力的にモダンスタイルに変えられていく過程。あそこまで酷いコトする連中を「家族」として許す教授の寛容は、美少女とジゴロ美青年の魅力?と下世話に考えちゃうよね。
もちろん、自殺とも他殺ともつかぬ美青年を襲う悲劇と、上流階級の人間たちの怖ろしさを際だたせるラストは、なかなか凄みがあります。
言葉の正しい意味での正統派のメイド…つまり、料理の上手なおばあさんのお手伝いさんもでてますぜ。(このキーワードで、このブログを覗いてしまった人たちよ、ごめんなさい。)