化学の結婚
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でてくる処女(?)がいやに艶めかしいのは、訳者の趣味かも(笑)
一応の解説はあるものの、その意味するところをすべてを理解するのは無理なので。種村さんの流麗な翻訳を楽しみつつ、中世の謎に幻惑されるのが一興というもの。解説にあるが如く万人にお勧めではないけれど、この手のモンが好きな人にはたまらない香気のある不可思議な世界。
それにしても、錬金術はちゃんとした体系だった世界観であり、ある意味キリスト教アンチだ。ここを通らなければ「宗教」の呪縛を解いて、「近代科学」への道を歩むことはできなかったわけでしょな。