ウルトラマンメビウス デスレムのたくらみ

公式サイトよりhttp://hicbc.com/tv/mebius/
隊員たちが乗ったフェニックスネストが月から帰還、しかし待っていたミライの目の前で何者かの攻撃を受け大爆発してしまった!
報道によると生存者はジョージただ1人だという。しかしミライは仲間の死を信じない。意識の戻ったジョージに真相を聞くとGUYSの隊員たちは、四天王の1人・デスレムの人質になっているのだという。
メビウスが地上での完全な敗北を認めれば仲間を地球に戻してやると。その時デスレムが街に出現。ミライはメビウスとなって対峙するが仲間の命を思って戦うことができない。
GUYSの隊員が人質になっていることを知った市民は仲間のために戦えないメビウス、そして人質になった隊員たちを非難し始める。
市民と仲間とどちらが大事なのかと問い詰められたミライは、隊員が生きて人質になったことに怒りを示す人間に疑問を感じ始める。そんなミライの前に、郷秀樹・ウルトラマンジャックが現れた!!

ダンディ4シリーズ、二番目ということで、帰ってきたウルトラマン、郷秀樹の登場。
仲間を人質にされ、さらに人類の身勝手さ醜さに初めて触れて、戸惑い傷つくミライ、そんなメビウスを前にして、かつて同じ迷いの中にあったウルトラマンジャックがあらわれる。「怪獣使いと少年」の中で、「勝手なことを言うな。怪獣を誘き出したのはあんたたちだ!」といいつつ、戦わざるを得なかった郷秀樹。そんな彼の最終的な答えが「地球人を愛するためには、美しいところも醜いところも知らねばならない。」なのでしょう。
ま、これでミライがダークサイドに転んだら、話がデビルマンになっちゃうので、「安易な救い」は仕方のないところだけど。太田愛脚本にしては珍しく人類の二面性の描写が薄い。神の手をもってしても、短い時間に盛り込んで描くにはテーマが重すぎて、正味20分で話を組み立てるのが辛かったのかもしれない。また、群衆の人たちの演技(?)がなんともつらすぎて、ぞわぞわしたぞ(ゲキレンジャー風)
帰ってきたウルトラマンの「中の人」、きくち英一をネクサスに続いて担ぎ出し、「ああ、ウルトラマンが帰ってきた!」と叫ばせるところは、特撮オタクへのファンサービスというもの。んな、細かいトコは見事なんだけどねー。
来週はセブンで、次が初代っつーことになるんでしょうね。ウルトラマンヒカリや、マケット怪獣など、前半の設定が見事に捨てられて、とにもかくにもノスタルジー路線まっしぐら…。このまま最終回までなだれこむんでしょうな。