フォーエバー・ヤング

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恋人が植物人間になったため、すべてに絶望して、人体冷凍実験の被験者になった男。しかし、実験は放置され、忘れ去られてしまった。50年後にアクシデントで目覚めた彼は…。というお話。とりあえず、ちゃんと言うべき告白はさっさとやっておかないと何が起こるかわかんないぜぇ？という教訓話とも言えます。
それにしても、たとえ秘密プロジェクトにしても、それなりに予算をかけたであろう実験が、「忘れ去られる」という米軍の官僚主義もすごい。また、完全に忘れられてメンテナンスされていないにしては、ちゃんと機能している冷凍睡眠装置はすごい性能としかいいようがないし。おまけに子供のいたずらで起こされたにしては元気なメル・ギブソンも。
そして、もっとすごいのは、冷凍睡眠から醒めたばかりのときは若者の姿なのに、急速に老いがくるという、冷凍睡眠って何か分かってる？と問いただしたくなるような設定。要するに浦島太郎ハリウッド版と思い直しておこう。
こういうツッコミどころ満載の映画だけど、子役時代のイライジャ・ウッドがぷくぷくで可愛いので許す。この可愛い子が、サイコな殺人鬼＠シン・シティに変貌してしまうのだから、「指輪の魔力」とは怖ろしいものです。←３作くらい混じっています。
ジェイミー・リー・カーチスの看護婦さんも素敵。ハリウッドで素敵なおっかさんを演らせたら、彼女をおいて右にでる女優さんはいないんじゃないかな。
50年の時の果てに、やっとプロポーズをすることができたパイロット。その後を考えるのは、無用の心配。ついつい「果しなき流れの果に」のラストを思い出してしまいました。