ハドソンホーク
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冒頭、いきなりルネッサンス期イタリア。ダ・ヴィンチ先生がいて…アレ?なんか映画を間違えたかな?と思ったら、ちゃんと
主人公は
何故だかダ・ヴィンチの至宝をめぐってCIAに世界征服を狙うイタリア人カップルにバチカンまで入り乱れて、まー、なんでこんな無茶な話なんでしょう。いつの世もダ・ヴィンチ先生ってば、人騒がせ。主人公は主人公で、相棒とふたりで泥棒に入るときは常に歌いながら。(ちゃんと歌の時間を秒単位で記憶していて、それが時計がわりになっているらしい。)なので泥棒シーンは、何故かミュージカル仕立てとなる。しかもその選曲が、あまりにも脳天気。
泥棒の話だから、メトロポリタン美術館からローマのカステロサンタンジェロまで、各地を豪華ロケーションして、バカ映画にしてはお金がかかってるんだよな。
それなのに、イタリアのレストランでケチャップを注文して、ウェイターが大憤慨という定番の人種ネタとか、メル・ブルックスばりのどうしようもない下ネタとか。これ以上ないくらい脱力系ご都合主義オチとか。ハリウッドアクション大作へのあてこすりとしか思えない。メルちゃんが好きな人ならば、絶対に楽しめます。
ジュリア・ロバーツの
私、実はブルース・ウィリスって好きじゃなかったんだけど…。この映画を見て気が変わった。こういうどうしようもないバカ映画を作ろうとするスターさんってそうはいないわ。ちょっと尊敬しちゃったよ。
追記
洒落た会話がキモなこの映画。ああ、それなのに字幕が酷い。(嘆)私程度の聞き取りでも、そりゃないでしょ、と思う場面が幾多も。
戸田奈津子先生、1991年当時から誤訳の女王だったんですね。