超劇場版ケロロ軍曹

超劇場版ケロロ軍曹 通常版超劇場版ケロロ軍曹 通常版
吉崎観音 渡辺久美子 小桜エツ子

角川エンタテインメント 2006-08-25
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知らずにケロン星の太古の最終兵器キルルが封印されたツボを割ってしまったケロロと冬樹。翌日から異変はあらわれ、みんなの身体にはバッテンが…。それによって、テレパシーが使えるようになった人々。だがテレパシーは、人の悪意だけを伝え始め、諍いと不信だけが増幅していく。その心の負のエネルギーを利用して、最終兵器キルルが起動する。このままでは地球は滅びてしまう! …というなんとなく戦隊モノの劇場版を彷彿とする王道を行く内容。お姫様が破滅招来を告げにくるところなんかも含めて。
で、地球の破滅を防ぐべく、ケロロ小隊がの戦いが始まるわけです。まー彼らも5色なので、戦隊モノといってもいいかもしれないけどね。
とはいえ、テレビシリーズからの大幅な乖離もなく、非常に安心して見ていられるものには仕上がっている。もちろん、ガンダムエヴァから、円谷特撮まで、そういったオタク文化へのレスペクトも忘れずに。
ケロロ巨大化で、スーツ(?)にシワが入っているなどという、妙に細かいパロディとか…相変わらず子供向けの基本を抑えたまんま好き放題をやってます。
ま、本来侵略者であるケロロ小隊が、冬樹や夏美たち地球人に協力して戦うという「矛盾」をいかに料理するかというところが、このケロロという作品のキモかもしれないけれど。そこはかとない「緊張感」を持ちつつ、結局は「友情」だからで大団円にもってくのは、短い時間でケリをつけないといけない劇場版としては無理のないところ。無難な着地を見せたという感じ。
まあ原作のほうも、そこのところを着地させられなくて、未だに侵略が遅々として進まないジレンマに陥っているから、仕方ないかもしれない。
もうすぐ超劇場版2も公開みたいだけど、予告を見た限りにおいては無印のほうが面白そう。夏美ちゃんはプリンセスという柄じゃないような…(^^;;;