ナイトミュージアム

公式 http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/
久しぶりに劇場に足を運びました。
夜のナショナル・ミュージアム。新入りの夜警が仕事を始めると、博物館にあるものすべてが生きていた!という設定一発の映画。はっきりいってストーリーはそれほど重要じゃなかったり。
日本風に言えば、付喪神。一応、もっともらしいエジプトの石板による魔法という説明はついてはいるけれど。年を経た器物が、命を持ち、動き始めるということ自体は大好きで。恐竜の骨がウォーター・クーラーから水を飲んでるー!フェッチ!と骨を取りに行かされて歓んでるー!小人形相手にガリバー旅行記かーい!と素直に喜べばいいだけだけ。
主人公のベン・スティラーは少し昔のジム・キャリーを彷彿とするような顔芸の持ち主なので、よく動いていた。ジム・キャリーほどのインパクトがない分、マイルドで品が悪くないので受け入れやすいし。彼が目を剥いて驚くだけでコメディになる、という。一方、御大のロビン・ウィリアムスのほうはいつもの狂騒的演技をかなり抑えて、テディ・ルーズベルトのそっくりさんに徹してるので場を壊さない。(ルーズベルトに本当に似てます。セオドア・ルーズベルトについてはこちら
後口を決して悪くしないエンターテインメントに徹したつくりは、悪かないです。ただ、できればもうひとひねり、と思うのは、少し贅沢な注文かな。一端ミュージアムの連中がその生命を失ったかのように見えて、どっこい生きているって逞しさを見せるというベタな盛り上げは必要だったんじゃない?。
予告がよくできていたので、予想以上でも予想以下でもない出来、といったところ。ただ、とってつけたような親父復権物語はちょっと余計。ロビン・ウィリアムスも昔「ミセス・ダウト」でやったけど、離婚しただめパパってのは、ハリウッド映画定番になっちゃってるな。
ナチュラル・ヒストリー・ミュージアムは行ったことがあるので、懐かしかったです。