ウルトラマンメビウス 最終三部作II 絶望の暗雲

公式サイトよりhttp://hicbc.com/tv/mebius/
命を懸けてインペライザーと戦うメビウスに人々は声援を送る。それはGUYS隊員であるミライにも向けられている人々の気持ちであった。
しかし戦い続け傷ついたウルトラマンメビウスには、もはや戦う力は残っていない。そこへ世界中に散っていたインペライザーが、「皇帝」と名乗る何者かの力により基地周辺に集まってきた。GUYSは決死の応戦をするが次々と現れるインペライザーに歯が立たない。しかしその時!
GUYSを救ったのは、なんとザムシャー!続いてファントン星人や、ミライの妹・サイコキノ星人のカコも駆けつける。
宇宙人たちとの友情に隊員たちが感激しているところへ、遂に!!あの宇宙大皇帝エンペラ星人が姿を現せた!

もはやメビウスになる力さえ残っていないミライ。インペライザーに敵わないGuys。そんな絶対の絶命の危機にかけつけるザムシャーやサイコキノ星人、ファントン星人、そしてウルトラマンヒカリ。彼らの助力によって、インペライザーを退けることはできたが、そこへ悪と闇の権化、エンペラ星人が遂に現れた!という絶望の展開…なんだけどねぇ。方程式通りにさあ燃えてください。火薬と火炎と模型ぶっこわしは増量しておきました!な、感じ。
ザムシャーがそれほど印象に残ってなかったので、置いていかれた気分になったのは確か。というより、美味しいところ全部もってかれた上にヘタレた戦闘に終始したウルトラマンヒカリが気の毒で、気の毒で。どっちかひとりにしたほうがよかったんじゃないかと…。
でもって絶望絶望言ったって、末っ子に甘いウルトラ4兄弟やウルトラの父が助力を差し伸べる展開が見えているだけに…危機感が薄い。これまでもさんざんそういう展開をもってきてしまっているので、あーはいはい誰か助けにくるのね、になっちゃうんだよなぁ。
おまけに、平成3部作やネクサスでさんざんやった「光」と「闇」の戦いに話がきちゃうので。闇の皇帝が「私は究極の『闇』である」と名乗ると、手垢がつきすぎていて、ちょっともううんざりしてしまった。
いっそ『究極の光』をラスボスにしてシャマー星人@ウルトラマンマックスがあのテーマソングとともに帰ってきてくれると、それはそれで楽しいかもしれん。
で、すごく長かったような気がするウルトラマンメビウスは来週で最終回。次回作の宣伝が出てこないのは何故だろう。またこの時間からウルトラは撤退するのだろうか?
過去作品からの豪華客演でノスタルジー路線をまっしぐらだったメビウスでは、確かに次回作というのは非常に難しい。常々、「次」をどうするんだよ、と思ってきただけに。このままノスタルジーでさようならになっちゃうのかな。