図書館危機

図書館危機図書館危機
有川 浩

メディアワークス 2007-02
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図書館シリーズ第三弾。ワンアイデアの話と思っていたので、続いていく。まあ、安定した面白さではあるけれど。
図書館を取り巻く状況が緊迫していっているのは確か。カリスマのある図書館基地指令を失ったことが大きいだろうにゃ。次巻では最終巻ということもあり、リミッターはずして書きたいもんを書いてほしいところ。ラブコメ路線は少なめにお願いできるとありがたいかも。

キャラ描写はやっと主人公の郁にも成長のあとがみえてきたので魅力もましてきた。ま、その分、ブラコン手塚がわりくっているような気がしないでもないけれど…。

言葉は生き物であり、呼吸している。政治的に正しい用語であろうと、他人を誹謗中傷することは可能であり、その逆もまた可能。言葉は文脈読まないと判断できない。差別用語放送禁止用語をやたら増やしていく連中には、そういうスキルがない、もしくは人々にはないと過小評価をしている。…現実のこういった言葉狩りにも思う。今、普通に使っている言葉ですら、明日差別用語と認定されるかもしれない

前巻までの感想はこちら。
図書館戦争 http://d.hatena.ne.jp/ariahisaeda/20070109#p1
図書館内乱 http://d.hatena.ne.jp/ariahisaeda/20061201#p1