怪奇大作戦セカンドファイル 人食い樹

公式より http://www.nhk.or.jp/kaiki/
東京近郊の温泉に来ていたSRIのさおりは、連れ立って出かけた女友達の変死事件に巻き込まれる。その遺体からは赤血球が残らず消失し、血管は植物の根状に変異していた。 SRIは、人間の体内に侵入し自己増殖する新種の殺人花粉の存在を突き止めるが・・・。

見所は花粉により人が樹状に変化するホラー映像のみ。
ネタバレになっちゃうけれど、モノが花粉なだけで展開は「パトレイバーWXIII」のまるぱくり…。(脱力)音楽がキーというオチまで同じような感じに。
もちろん、「パトレイバーWXIII」には数々の円谷作品へのオマージュが入っているから、順番から言うと元に戻ってきただけという言い方もあるかもしれないけどさー。「廃棄物13号」と違って、そのオチも科学的根拠がほとんどなし(^^;;;なところがまるでダメじゃん。ちゃんと科学考証がついていながら(脱力)
ウルトラマンマックス」ばりの手垢つきまくりの科学批判および擁護。植物と人間が融合したら、環境破壊の前に他の動物から美味しくいただかれるだけだってばよ。(植物が環境を破壊しないという前提は一体どこから?)だからそういう彼氏にぞっこんラブで、死んだ彼の妄執のために花粉で人類を滅ぼそうとする女科学者も、とても科学者に見えない。その執着するところがバカなので、ちっとも「哀れ」を感じさせない。WXIIIだと、早逝した子供が対象なので、「狂気」にもそれなりの情状酌量があったんだけどなぁ。
細かいコトだけど、サイコでイカれた女科学者が「人類滅ぼしても私と彼氏は植物となって生き残るのよ。おーほっほっほ!」(意訳)ってやってるのに、「罪のない人々を殺しても君は平気なのか?」というオバカすぎる台詞でかえすとは…。脚本がダメすぎるYo。
地味で、怪獣や怪人とのアクションもなく、大人で実力派の俳優さんを使ってドラマで見せる特撮、というならば、なによりも脚本と科学考証だろうに。
うーん、ちと期待しすぎたかぁ。
黄砂に大気汚染物質が付着して日本を襲い、花粉症が悪化しているという現実のほうがはるかに恐怖の度合いが大きいっすよ。