ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

洋服ダンスの向こうは、幻獣の住まう異世界。ファンタジーの基礎を作ったナルニア国物語のディズニーによる完全映画化。

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ジョージー・ヘンリー C・S・ルイス アンドリュー・アダムソン

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006-07-26
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気になってはいながら、劇場いに行き損ねて、みのがしていたナルニア。もう、スターチャンネルが放映してくれるのは、2部公開を睨んでいるためなのか。
しっかし、ティルダ・スウィントン白い魔女は素敵すぎる。コンスタンティンの大天使ミカエルもよかったけれど、今回は出番が多い。しかも、雄々しくも、かっこよくも演説しちゃたりすんだから、彼女のファンとしてはもーたまりません。白く冷たい氷を纏う姿も美しいが、戦車をかって戦場を疾駆する姿もまたよいです。(思わず実写版クシャナ殿下と…。)ちょっと癇癪持ちなところもまたお素敵。
一方、ディズニーおとくいのアニマトロクス技術の粋を集めたアスランはその動きも本物以上に本物らしい。しかも、それにリーアム・ニーソンが声あてちゃっているもんだから。こういうライオンならお嫁に行きたいです。はい。
異世界ファンタジーの常として、主人公たちの夢や願望を投影しているわけで少々ご都合主義な展開もあるけれど、このライオンと魔女との丁々発止、虚々実々の駆け引きは非常に面白くて。「犠牲」の血の意味するところが、「再生」というあたりにキリスト教的世界観がでている。
子供たちも確かにイギリスっぽくてちょっと垢抜けない感じがかえってファンタジー設定に一種の深みを与えるような。とにかくちょっとこまっしゃくれているけれど、くるくるよくかわる表情の末っ子に一番の魅力があるやね。
お子様の私としては、フォーンやケンタウロスが駆け、グリフォンが空を飛ぶってことで、OKかな。城や合戦シーンの美術面が少し軽めということはちょっと気になるけれど。
ロード・オブ・ザ・リングと比較されることが多いので、損をしている映画だとは思う。
うーん、やっぱり劇場で見ておけばよかったかなぁ。ということで、第二部は劇場に足を運ぶことにします。