ロミオ・マスト・ダイ
香港のアクション・スター、ジェット・リー(リー・リンチェイ)のハリウッド初主演作。
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マイノリティマフィア同士の抗争を題材に「ロミオとジュリエット」といえば、「ウェスト・サイド・ストーリー」を思い出すところなんだけど、重力無視で暴れ回る無敵のカッコイイ「ロミオ」(色男)とあって、話自体は全編かっちょいいカンフーアクションでいっぱい。弟の敵を討つと闘う気マンマンの積極的なロミオなので、間違っても後追い自殺などしそうにない。ついでにいえば黒人マフィアのお嬢様との恋愛も、わりとあっさりとしか描かれていない。
とはいえ、やっぱり、小男がマッチョな大男を颯爽とやっつけるところに香港カンフーアクションの妙味があるわけで。ジェット・リーの相手が黒人マフィアってのはいい選択だと思う。
おまけにちゃんとクライマックスは身内同士の一対一の決闘になっていて、やっぱ「燃え」のツボは心得ているんですな。
もちろん、ハリウッドスタイルになっているから、香港映画のいい意味でも悪い意味でも泥臭さが少し抜けてる感じがする。ま、薄味好きなオイラなんかにはぴったりかもしれない。
女性には手を上げられないといいつつ、ならばということで「お嬢様」の拳を文字通り武器にして闘っちゃうシーンは大笑いしました。
この作品は2000年の公開。近頃のエフェクトかかりすぎのアクションシーンに食傷していたので、絞り込まれたCG使いに感心。これくらいの程度がいいやね。