ウルトラマンダイナ 少年宇宙人

惑星ラセスタの崩壊のニュースが地球へ伝えられた。それを見ていた母親に突然自分がラセスタ星人であること、そして、自分たちの新しい星を探しにいかねばならないことを言われたサトル少年。本来の自分の姿を取り戻して、新たな出発をする彼と、その彼を助ける友だちふたり。
三人の少年たちの「未来」を変える「夜」が始まる。

ウルトラマンダイナ(5)ウルトラマンダイナ(5)
特撮(映像)

バンダイビジュアル 1999-11-25
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メビウスについては文句ばかりの感想を書いていたような気がするけれど、土曜日の「ウルトラマン」シリーズがなくなってやっぱり寂しい。「地球へ…」は、あんま感想を書きたい気分にならないのよ。
ということで、TBSチャンネルでやっている「ウルトラマンダイナ」を録画して見てはいたんだけど、まあ、こんなものかな…くらいの気分だったんだけど。さすが太田愛脚本!こちらのツボ直撃の作品が来ちゃいました。
懐かしいジュブナイルSFのテイストそのままに。少年たちの「別れ」を、切なく甘く書き上げる。少年らしい未熟な行動でこちらを笑わせながら、いつのまにか同じ少年らしい誠実さで泣かせる…、珠玉のという言葉が真に相応しい作品。
いつもは単純バカ丸出しのアスカも、今回はちゃんと「ウルトラマン」します。やはり「ウルトラマン」は導く者。身をもって何かを守るもの。…「君の未来は誰にもわからない。なぜだかわかるかい? それは君が作っていくからなんだよ」、と。いささかストレートながら、本当に胸に沁みる名台詞。
怪獣との戦闘がまったくないという異色回だけれど、どの回よりも「ウルトラマン」らしい、と言えるかもしれない。