仮面の男
レオナルド・ディカプリオを、ルイと双子の「鉄仮面」との二役に配し、アラミスたちの民衆のために王を、王を守ろうとするダルタニヤン。すわ、彼の四銃士も遂に敵味方に!
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で、今回は同じくデュマの「鉄仮面」を混ぜてみました、って感じ。ただ昔に見た淡い記憶では、「四銃士」でもやはりルイと「鉄仮面」が出てきたんじゃないかな。つまりこの映画は「四銃士」のリメイクってことかも。
映画は全編英語だし、美術関連もいささか安っぽい。ディズニー版の「三銃士」のほうがまだしもだったような…。
四銃士たちはいい役者を使っているので、なかなかよい味を出せている。司祭として祈るだけの毎日のアラミス、息子を失い絶望しているアトス、自信喪失のボルトス。そして、唯々諾々と王に従うダルタニヤンが、かつての誇りを取り戻し、居並ぶ銃に向かって正面撃破の燃える展開。ってことで、ディカプリオは、ホント添えモンですな。
ただ、リュシリューが出てこない「三銃士」はちょっと侘びしい。悪役がバカ殿ひとりでは荷がかちすぎ。
最後のダルタニアンの死の前の告白はかなり萎え萎え。王妃との秘められた恋まではいいとしても、子供までってのは無理っぽい。てゆーか、ダルタニアンがこんなに簡単に死んじゃダメでしょう。
さて、この鉄仮面の男。一応、史実としては、そういう囚人がいたということまで。それがブルボン王朝にとってかなり重要な人物であったらしい、というのも不確定情報。もちろん、イマジネーションを刺激する謎じゃああるけれど。
ネットを見ているとフランスの話なのに英語で喋っているのに違和感という感想がたくさん目に付いた。いや、そうなんだけど、「三銃士」って、わりとアメリカ的な定番なのです。「One for all, all for one」というキメ台詞からいっても。そういえばスタートレックのホロデックネタにも「三銃士」はでてきたっすね。