300(スリー・ハンドレッド)

まだまだはっきりしないお天気の中を、映画「300(スリー・ハンドレッド)」を見てきました。
公式 http://wwws.warnerbros.co.jp/300/
原作はフランク・ミラーのアメコミ。
紀元前ギリシヤのスパルタが舞台。
圧倒的な軍力を誇るペルシア帝国を前にして、宣戦布告し、神の託宣さえ無視し出撃したレオニダス王。100万の大軍を前にして闘うスパルタ精鋭部隊。その数たった300!
半裸に長い真っ赤なマントを纏い、剣と盾を手にしたマッチョな姿。漢(おとこ)祭りな映画(笑)
「スパルターん お前らのショーバイはー?」「うぉーりやー!」(字幕と微妙に違うかもしれない。)ってシーンで、なんか終わりなんじゃないかと思うような映画でした。いや、このシーンはよかったのです。後エンドクレジットのアニメーションもね。
要するに、これは時空を異にする「アラモ」だもんなあ。その割りに、300対100万の戦いの悲壮感がないんで、ちょいと燃えポイントをはずされました。王妃様関連のエピソードがバカすぎるのも難点。
かように、脚本がアホで内容スカスカだから、必死になっての雰囲気づくり。という感じ。仮面ライダーカブトみたいな可変スローモーションは確かにかっこいいけれど、何度もやられると、ちょっと食傷気味かも。血が流れても、クビが飛んでも、ツクリモノ感バリバリなので、私のようなヘタレには安心だけどね。
あー、もちろん、何故か最前線に出てきている神王クセルクセスはよかったっすよ。ゲイな感じが。時代は違うけれどローマ少年皇帝ヘリオガバルスがイメージソースなんじゃないかと。ヨーロッパの人間が抱く文化爛熟の東方という感じが、馬鹿馬鹿しくてよいです。
なんか見ていると、「英雄(ヒーロー)」を彷彿とするシーンがたくさん。空をまっ黒にする矢だけでなくて、オラクルの幻想的なイメージなんかも。影響を受けたか、もしくは「英雄(ヒーロー)」のスタッフが参加していたのか、どちらかだろうな。