仮面ライダー電王 悲劇の復活カード・ゼロ

公式サイトよりhttp://www.toei.co.jp/tv/den-o/index.asp?action=list
こぼしてしまったんだ。守れなかった……」
目の前で犠牲者を出してしまったことが、拭いきれない良太郎。
「強くなる!」
本気の特訓が始まった――モモタロスたちの協力を得て。彼らのことゆえ、“特訓”もどこへ向かうやら? だが、武者修行好きのはずのキンタロスが、首をひねる。
「……なんで良太郎が強くならな、あかんねん?」
一方、ゼロライナーの侑斗のもとに現れる、思いがけない闖入者。さらに突きつけられる運命に、侑斗は、デネブは……。

先週、ピアノ弾きを復活させることができなかった良太郎。だから強くならなければ、と修行に!と、なんだか30分前の番組をそのまんま持ってきたかのような展開に。だが、これは「電王」。当然、一筋縄で「修行」とやらが、上手く行くはずもなく…。モモはケンカを、ウラをナンパの修行に。いや、暮らしの中に修行アリ、なんだけどねー(^^;;;ねえ、マスター・シャーフー。
いろんなへっぽこ修行の末、最後は、武者修行が趣味のキンタロスだけがたよりってことなんだけど、キンタロスの修行も、いきなり前に道場破りをした道場に乗り込み試合を申し込むという無茶ぶり。しかも、キンタロス自体はなんとなく気乗りしない様子。
「オマエ、もう強いやないか?」
単純な物理的な力の信奉者に見えたキンタロスが、はるかに人としての「強さ」にレスペクトを抱いていた、という裏返しが、上手いねえ。以前彼が言っていた、「強いモン同士の契約や」「女が惹かれるのは男の「強さ」や」という台詞とあいまって、彼の言う「強さ」には重みが違うのだ。
また、強くなければ、他のイマジンたちも良太郎とともに戦うはずがないということも、これまでの積み重ねがこちらを納得させる。モモタロスの「ごめんなさーい」の一件や、ウラタロスの嘘を知りつつ追放をしなかった件や…。やっぱり何を言ってもシャドー・ムーンが言うと説得力が違う!←いや、違っているから
二回目の出演の道場主の岡元次郎。またかよーとガラスぶち破り。その後はキンタロスにもなるという大活躍。かっこいいぞ岡元さん!
一方ゼロノス侑斗のほうは、これからも新しいカードを手に入れ、他者の自分の記憶を犠牲にしつつ戦わねばならない。こちらもまた人間としての「強さ」を試されることに。
必死でその状態を回避しようとするデネブを尻目に、その運命を受け入れて戦う、復活のゼロノス
誰からも忘れ去られることを怖れ、傷つき、悲しみ、苦しみながら、それでもヒーローは戦わねばならない。ああ、正統派石森ヒーローの血統は、ここに受け継がれるのか…。電王は、ちゃんと「仮面ライダー」やってます。