"PROMISE

アジアのトップスターが集結して贈る壮大なアクションファンタジー、だそうです。

PROMISE <無極>PROMISE <無極>
真田広之 チャン・ドンゴン セシリア・チャン

ワーナー・ホーム・ビデオ 2007-10-12
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チェン・カイコー _| ̄|○
始皇帝暗殺」のカントクによる、バカ映画。
やあ、まあ、やりたいことはわからんでもない。地上の栄華のすべてを得られようと真の愛を得られない男女の皮肉と不幸ってところか…。
カイコーらしく非常に複雑な筋立てで、象徴とレトリックだけで綴っていく。
女のために王殺しは自分である、と大将軍の名声を捨てて破滅しようとする男。
男を救うために、王殺しの真犯人は奴隷だとでっちあげる女。
だけど、そのでっちあげは実は真実。王殺しの真犯人は、実は主人の替わりをした奴隷だった…。女の真実の愛の相手とは、その奴隷ではないのか…。
きれいな赤い花模様の甲冑をモチーフに、3人の皮肉な運命が絡まっていく…はず。はずなのね。その複雑さに表現がぜんっぜんついていってません。
映像がきれいと思えるのは、最初の少女傾城と女神無極が出会うシーンまで。その後はもうペカペカのいつの時代のCGだよ!ってツッコミたくなるようなCGで飾られた薄っぺらい画ばかり。とりあえず特撮とCGをどうにかしてくれ。
大抵の場合、脚本さえよければ、映画は許せると思っていたけど、やー、物事には限度っつーのがあるわけね。まあ、脚本も複雑なだけで、未消化といえば未消化。レトリックはいいけど、説明不足なだけで。
見るべきところは、とりあえず真田広之のかっこいい殺陣だけ。ワイヤーにつられようと、何をしようと、剣を構えるだけで、背筋をキリッと馬上にいるだけで、この人はかっこいい人なのだ。でも、必ずしも演技は上手くないので、カイコーの脚本には耐えられないんだよね。他の役者さんも同じくらいダメ。
始皇帝暗殺はやっぱ役者が支えた映画だったからなー。